事前準備が圧倒的に不足&マシンを新調できなかったのは、既に報告済みですね。
そして、『隠し玉』も微妙に不発気味。結果から考えると、反復深化を一回多く回す=一手深く読むことよりも、評価関数か読みの「抜け」を少なくするかの方向に時間を調整するべきだったかも知れません。
まぁ、この辺も含めて事前準備不足、なわけですけれどね。
さて。二次予選の棋譜を振り返りましょう。
第1戦 先手 臥竜 vs 後手 うさぴょん
うさぴょんの勝ち:Total 1勝0敗
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臥竜とは昨年もあたっており、相掛かりから、最後に飛車をぶった切る手が決め手になってうさぴょんが怪しげな乱戦をモノにしました。個人的には乱戦は「見ていて心臓に悪い」ので避けたいところですが、いかんせん今年は序盤定跡をまともに整備しておく時間もなかった(用意しておいた序盤定跡が3年前位のモノに戻ってしまっていたりします)ので、特に戦法の選択もなしで、流れに任せることにしました。
…また相掛かりです(苦笑)。
うさぴょんの34手目85歩が明らかに変。こういう手に対しては(AdHocな方法ですが)ペナルティーを入れてるので指さないはず、なんですが、おそらく今年導入したReductionの副作用でしょうね…。
仕掛けの取っ掛かりも見えず、結局、相手が転ぶのを待つような展開。
とりあえず、勝ったからいいようなものの、少し前途が暗そうな感じで始まりました。
第2戦 先手 うさぴょん vs 後手 柿木将棋
うさぴょんの負け:Total 1勝1敗
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『今年のうさぴょんで勝てる相手ではない』のは見えていたので、3手目角交換・5手目7七桂と、一発勝負用の珍しい戦法を選択。
が、柿木将棋も、ノータイムで応手を返してきます。定跡通りってことですね(苦笑)。
12手目5四角は、うさぴょんの定跡に入っている「はず」の手で、その後の変化も(一歩損は避けられませんが)打った角が使いにくいので軽視していた手順でした。んが…定跡通り、3八銀と上がるはずのところで2八銀。うさぴょん発狂(苦笑)。
後は、ディスプレイの前にはいましたが、もう心ここにあらず、です。
もちろん、うさぴょんもいいところなく負け。
準備不足を痛感しました。
第3戦 先手 神乎将棋 vs 後手 うさぴょん
うさぴょんの勝ち:Total 2勝1敗
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第4戦 先手 うさぴょん vs 後手 謎的電棋
うさぴょんの勝ち:Total 3勝1敗
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第5戦 先手 うさぴょん vs 後手 大槻将棋
うさぴょんの負け:Total 3勝2敗
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第6戦 先手 SPEAR vs 後手 うさぴょん
うさぴょんの負け:Total 3勝3敗
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第7戦 先手 うさぴょん vs 後手 奈良将棋
うさぴょんの負け:Total 3勝4敗
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第8戦 先手 遠見 vs 後手 うさぴょん
うさぴょんの勝ち:Total 4勝4敗
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遠見はなかなか安定して強そうなプログラムです。
基本的に全幅探索だそうで、探索の工夫もしっかりされているようですが、うさぴょんと同じ位の深さ(8~10手位)しか読めないのだそうで、「うさぴょんがいつ重要な手順を読み漏らすか?」「うさぴょんの評価関数の方が正確か?」というような勝負ですね…。
序盤は、横歩取り3三角戦法に。
実は、この戦法、何故かうさぴょんの得意戦法で、不思議にこの形から負けた記憶がありません。
この将棋も、遠見の打った飛車角を上手に圧迫していき、64手目あたりでは、まぁ何とか勝てるのかな、という気分。
しかし、ここからが大変でした。65手目、7九金とされてみると、うさぴょんの4五の桂馬はいずれ取られそうな駒。1二の角も遊び駒にされた感じで、攻めて行く手を作れる感じがしません。
結局、その後、全幅探索相手に読み抜けがものすごく怖い展開になってしまいました。
これ、詰めろはかかってると思うけど、桂馬渡すとうさぴょんの玉が寄ってる(と思う)し、なんかダメなんじゃないの?という局面がだらだら続き、生きた心地もしない展開。
しかし、たまたま?重要な手順を読み逃すこともなく、遠見が持ち時間が逼迫して来た事も幸いし、どうにか逃げ切りました。危ない変化は沢山ありそうで、先読みの評価もずいぶんガタガタ上がったり下がったりしていましたが、どうにかこうにか、という感じです。このままだと、来年は確実に負けますね…(欝)。
終わった後で聞いた話ですと、遠見さんは対うさぴょん戦は事前に何回かされていたそうで、どうもいつも「もう一歩届かない」という印象だったのだそうです。終盤戦で詰むや詰まざるやの局面、一手隙位の局面でうさぴょんが上回っているのかな、という感じでしょうか。おそらく、終盤戦で少し工夫されたら負けです。
第9戦 先手 うさぴょん vs 後手 KFEnd
うさぴょんの負け:Total 4勝5敗
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個人的には、あまり勝ち目がない気分の勝負。
でも、今年は同程度の力のプログラムだと思っている相手には、真っ向から戦う方針なので、戦形選択もなしで、真っ向勝負。
力負けするなら、それも致し方なし、という気分です。
そして、あっさり力負け。
戦い終わって日が暮れて
戦績 |
4勝5敗 |
二次予選 |
17位 |
総合順位 |
20位 |
シード権を失う。
今年は、ろくに強く出来なかったな、と実感していたんですが、それ以前の問題でした。
また一から出直します。
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